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国際関係研究お役立ち|いい人だから損もするけど|パリ・ブリュッセル知らず知らず
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Table of Contents

欧州各国政治主要参考文献(敬称略)

馬場・平島編『ヨーロッパ政治ハンドブック』東京大学出版会(2000)Y2940☆☆
各国政治が手際よくまとめられていますが、概説・入門書の筈なのに時として用語がまったく前置きなく、かつ説明なく使用されていることもあるので注意。

中木他編『現代西ヨーロッパ政治史』有斐閣(1990)ほぼ絶版☆☆☆
内容は冷戦終焉後を含まないという意味で決定的に古いですが、一般教養的な各国の歴史的背景を含めて俯瞰できるので便利。入門に最適。しかしほぼ絶版。たぶん。

大山『フランスの政治制度』東信堂(2006)Y1890☆☆☆
知る限り最もコンパクトかつ充分なフランス政治制度概説。ただし講義に使うと7章しかないのが微妙。

奥島他編『フランスの政治』早稲田大学出版部(1993)Y2548☆☆☆
制度にとどまらず政治一般について網羅。

ペタション『北欧の政治』早稲田大学出版部(2003)Y3360☆☆
北欧諸国の政治が一網打尽です。北欧モデルについての理解のために。

『〜人のまっかなホント』マクミランランゲージハウス(2000)中古のみ☆☆
他人の悪口(しかもツボを突いた)にかけては世界一のイギリス人チームによる各国人の悪口集。愛を感じます。

欧州統合主要参考文献(敬称略)

田中俊郎「EU・国家・市民」『三色旗』慶応通信(2008)☆☆☆
記念講演全文。一般向けの入門として、良くまとまっていると思います。

田中俊郎著『EUの政治』岩波書店(1998)Y2200☆☆
EUの各政策を包括的に網羅した悪魔の所業。機構論では、特に第二部「政策決定の担い手」。統合史関連では、第一部「欧州統合の歴史的発展」(pp..7-34)。ただし、手許の初版1刷ではアムステルダム条約調印(1997年)までしかカバーしていないのは致し方ないところ。06JAN追記: 近々アップデートされるらしい。

高杉忠明・長谷川雄一編著『新版 現代の国際政治』ミネルヴァ書房(2002)Y3675☆☆☆
地域研究の巣窟。特に11章小久保「欧州統合」pp..271-294は統合史ベースで、pp..283-290は機構論ベースで各々有用。

久保広正・田中友義編著『ヨーロッパ経済論』ミネルヴァ書房(2004)Y3360☆☆☆
講義担当者が統合史を執筆(pp..65-91)しているため、対策に有用。上記田中統合史、小久保統合史と比較するとおもしろいかも。

渡邊啓貴編『ヨーロッパ国際関係史 繁栄と凋落、そして再生』有斐閣アルマ(2002)Y1900☆☆
フランスをフィールドにする渡邊啓貴、イギリスの細谷雄一、ドイツの岩間陽子、ポーランドの広瀬佳一というそうそうたるメンバーによる外交史。統合史を見る場合でも、欧州は真空中にぽかんと浮かんでいたわけではないのだから、国際政治環境の中において捉えることは必須である。1648年を起点として外交史の基本教科書としても有用。

松本博一『国際関係思想史研究』三省堂(1992)☆☆☆
グロティウス、ベンサム、カント、ラスキといった思想の観点から国際関係を論じる類書なき良書。ただし、現在は入手が困難。統合史の観点からは、シュリー公、サン・ピエール、ルソーといった先駆的思想家の業績が解説されているのが非常に有益。実質絶版だが、上記リンクから辿るとユーズドが出品されていることがある。

ヒーター(田中俊郎監訳)『統一ヨーロッパへの道』岩波書店(1994)Y3150☆☆
上記松本思想史類書(あれ?)だが、欧州統合関連に絞る。在庫状況は同上。

国際関係論・国際政治史参考文献

小林正英「国際政治とガバナンスの関係」上條編『ガバナンス』☆☆★。講義の骨格。

高坂正堯『国際政治 恐怖と希望』☆☆☆。一般書店では段々入手困難になりつつあるようだが、1966年初版ながらまだ現役。なにか一冊というならこれ。基本構造はしっかりとわかる。

キッシンジャー『外交』(上)および同下☆☆☆。上記に肉付けしたいならこれ。ただし一気に分厚くなる。が、その割に廉価なのでお買い得。

ナイ『国際紛争 理論と歴史』☆☆☆。キッシンジャーよりもやや理論が強く出る。

一般講義資料引用集

・「歴史の上では、ドイツはヨーロッパの平和にとっては常に弱すぎるか、強すぎるかのどちらかであった」(キッシンジャー『外交』(上)98頁

・"We called it "CNN factor", and people began to speak jokingly of the need to follow the itinery of CNN correspondantChristiane Amanpour, whose stunning on-the-scene visuals and reporting could make a distant crisis an instant domestic political concern"(Clark, "Waging modern war", p.8)

・「バルカン諸国の危機に対してECが主導権を取ることを、ブッシュ政権は歓迎した。同時に、ECには対応が可能な問題だと思われた。」「わが国にとって最も重要な点は、ペルシャ湾と違ってアメリカの国益が直接、危機に瀕しているわけではないことだった。ユーゴ問題は手がつけられない事態に陥る危険性はあったが、地域紛争だと規定できる」(ベーカー『シャトル外交 激動の四年(下)』新潮文庫、601-602頁)

・Pigmei Gigantum humeris imposite plusquam ipsi Gigantes vident.

t.b.c....

関連リンク

国際関係史を学ぶ映画

第二次大戦前

第二次大戦後: 冷戦

冷戦後





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