Apple Expo 95-Paris

おやじ踊る!熱狂のフィナーレ
 さて、この月は問題になっていた核実験に引っかけて各パラグラフの頭文字で遊んでみました。気が付きましたか?
 ム、相変わらずでかいぞ!いや、あなたじゃなくて、Defenceの新凱旋門ですよ。ぜひゴジラに壊していただきたい。今年も、この新凱旋門横のCNITでApple Expoが行われた。

 イ14世の出迎えもなかったが、かといってグリーンピースの反対も、爆弾テロもなく(冗談じゃなくって)CNITに着くと、やや!目玉おやじ!今回のExpoのシンボルだ。

 ックフォールは青カビチーズだが、niveau bleu(青)とniveau rouge(赤)は、関係企業の展示や、ハード、ソフトの展示販売。地図を見て初めて気づいたけど、会場は広場とそこから放射線状に延びる通路という配置をとっており、番地は通路に沿って割り振られている。フランスの住所表示と同じだ。出展は150社あまり。もちろん、この中には、PowerComputingやRadiusも含む。パイオニアは特に出展していない。入場者は、おやじばっかり。やばい!この国はおやじの国だ!富士通のおやじは(フランス人)、ぼくが今回発表されたPowerBook内蔵型のMOドライブの写真を撮っていると、脇からごちゃごちゃと、もとい親切に説明してくれた。ただ、これがこの種のものとしては唯一のものであることは、ぼくが確認するまで、わざわざそんなことはいわなかった。すごく控えめで、好感を持った。ほんとか?

 ップルの展示は、niveau gris(グレー)。QuickTime VRやInternetのプロバイダーのデモが行われたりしている。Internetにはみんな夢中だ。ただ、やっぱり小僧だけでなく、ここにもおやじ。そしてフロアの片方の奥に新PowerBookだ!昔のスクエアなきりっとした感じが程良く丸くなっていて、結構かっこいい。しかも、今度のトラックパッドはクリックできるざんす!

 おして、やればできるんじゃないですか。500シリーズのトラックパッドを叩いてカーソルを飛ばしたあの日はなんだったざんす!あとから聞いたら、5000シリーズには電池の問題があったそうで、そういえば2日目からごそっと展示が減ったし、どれにも電池が入ってなかったなあ。パナソニックが出品してたPowerBook用の電池は、ニッケル系だったし。

 かー、会場内ではリンゴが配られ、かじりながら見物した。害虫になった感じだ。会場内はタバコも可(というかフランスでは禁煙自体少ない)、ミニ・バーもあった。妙な日本語の看板もあったが、おそらく、「また来てね。夕張商店街(登録商標)」だと思う。忌憚のない意見を待つ。

 、もう最終日。会場はだんだん熱気に包まれ(おやじの)、閉幕時間が近づくにつれてショーケースの上でセリを始める小売店も。7時、閉幕の合図のちょっとビートの利いたポップスが会場に流れ、あちこちで雄叫びと歓声が上がり(店のおやじどもの)、おどりだす奴も。撤収は異様に早い。何しろ最初の「どん」の瞬間、受付のお姉さん軍団はロッカーに消えていったのだ。こうして年に1度のお祭りは終わった。

 さて、来月の「デジタル・イヤミ おフランスコンピューター事情ざーます」では、フランスのもっと日常的なコンピューター環境をレポートしちゃおうかなー。A la prochaine!(了)