後日談:このとき、一緒にDuo用のMiniDockも買ったんですけど、これがあとで意外な衝撃的事実発覚!

おみやげにフレンチ・マックはいかが?

逆内外価格差
 フランスはMacがわりと普及している国らしいが、それにしては高いよー。DuoでCD-ROMを見ようと思い、Mini Dockと4倍速CD-ROMドライブ(Apple CD-ROM 600e 4X)を買ったら、4484フランも請求された。およそ9万円だ。もちろん自腹だ。ぐうの音も出ない。ぐう。こらこら寝たらあかんがな。のび太やないねんから。

 わざわざフランスでCD-ROMドライブを買ったのはどうも失敗だった気がする。日本とフランスではMac製品の価格にどれほど開きがあるのだろうか? そこで、年末商戦でMacを買ったあなたを慰めるためにも、フランスのAppleは本当に高いのかちょっと調べてみた。

 近所のスーパーで調べたところ、品種を問わずキロ12.5フランである。1個買うとだいたい40円だ。これはかなり安いと言わざるをえない。おまけにすごくおいしい。これは参った。え…? 林檎違い? やだなあ。

 話を戻そう。パリに居るとストもテロも恐いが、日本から送られてくるま〜ぱの広告ページもかなり恐い。最近では恐怖を通り越して、ページをめくる度に禁断の喜びに触れるみたいで、ゾクゾクするようになってきた。あ〜、鳥肌。しかし、ここはぐっとこらえて、ま〜ぱとフランスの代表的なMac雑誌3誌(Univers Mac/Golden Mac/SVM Mac)の12月号の広告で、日仏Macの価格を比較してみよう。

 ところが早速ベルリンの壁にぶつかった。鉄のカーテンでもいい(古い)。日仏で同じスペックの機種がないのだ! 最初はMacのカローラ(Windows 95はパブリカだそうなので)、LC 630で比較しようと思ったのだが、フランスにはPerformaとPower Macの2系統しかない! さらに、日本ではメモリー12MB装備が標準のようだが、フランスでは4MBまたは8MBが標準だ。メモリーを12MB搭載しているのは、LC 630のDOSコンパチ機種だけ。ちなみにフランスでは、Appleのラインナップ12機種のうち2機種がDOSコンパチカード搭載だ。

 両国(not大相撲)でまったく同じ仕様で売られている機種を探すと、たった5つしかない(PowerBookでは2機種)。そのうち、広告に価格が載っていたのは、Power Mac 7500(100/16/1GB)、同8500(120/16)、同9500(120/16)が際だって多かった。そこで、これら3機種のうち1番お手頃な7500を見てみると、フランス側の平均は1万8200フラン(11店平均)、日本側の平均は28万6883円(12店平均)だ('95年12月現在)。現在のレートは1フラン=20円強だから、日本円に直すとフランスの値段は36万円ほどになり、1.5倍ほど開きがある。この価格差で、へたしたらJAZZドライブが買える。なんてこったい。

 そうまでして高価なCD-ROMドライブを無理して買ったのには訳がある。うちの女房にゃヒゲがある(苦しい)。面白いフランス製CD-ROMが手に入ったので、来月はこれのレビューを書きたいのだ。「Les Guignols de l'info」というテレビ番組がゲームになったものだ(Guignolは操り人形のこと)。しかも久々にMac版オンリーのタイトルだ。嬉しいじゃあないか。

 来月のデジタル・イヤミ、読まにゃーとはいわせにゃーで(それまでにストは終わるのだろうか)。A bientout!(了)