マルチ・リンガル

悪魔のような革命記念日が終わった。日本ではパリ祭と呼ばれて華やかな響きがあるが、とんでもない。街中の至る所でバクチクが飛び交い、噂に聞く中国の春節も核やと思わせる人命軽視だ(←マルチ・ミーニング)。革命当時の市街戦を偲んでいるとしか思えない。生き残ったことを素直に喜びたい。


せめてキーボードだけでもフラ語ペラペラ



 clique, clique, 株の暴落ぅ、なんてことも日常茶飯の今日この頃、大姉はいかがおすごしですか?いかん。田淵さんの挨拶をひねったら戒名になってしまった。今回はイヤミめでたい最終回とゆーコトで、Macとフランス語(以下フラ語)で書くよ。
 あなたのフラ語入力スピードは2倍から3倍になりうる。フラ語入力の一番のネックはアクサンつきのいわゆる「欧文特殊文字」だよね。なにが「特殊」なんだかちっともわからんが、小型特殊はトラクターだし、大型特殊は戦車かもしれん。さて、あ、さて、それぇはさぁておき、アップルのFTPサーバー(注1)からキーボード・レイアウトを落としてくるのだよ、たますだれ。
 落としてきた各言語版のキーボード・レイアウトの中から素直にフラ語版キーボードを選ぶのもいい鴨しらんが(それはブレス産の鴨だよ、イヤミくん)、カナダ版かスイス版がおすすめだ。なんたってフラ語が公用語で、しかも公用語がフラ語だけでない国だからね。 フランス版を入れると、キー配列が"azerty"になってしまうのだ。おまけにテンキーがない私のDuoでは、キー上段の数字のところにアクサン付きの文字を並べてあるのもつらい。数字を入力するのにいちいちシフトを押さねばならない。これはちょっと非人道的だよね。フラ語を打ちやすくなるキー配列であることが大事なのだが、そのために英語が打ちづらくなることも困る。その意味で、カナダ版の方が好ましい。英語とフラ語が公用語の国だ。おまけにスピードを求めるなら、100メートルのびっくり世界新記録達成記念とゆーおまけつきだ。でもドーピングはしないでね。
 スイス・フレンチのキーボードの難点は、スイスのもう一つの有力な公用語、ドイツ語に配慮していることが諸刃の刃となっていることだ。スイス・フレンチではアクサン付きの大文字が入っていたスペースを削ってウムラウト付きの文字が大量に入っている。∴フラ語とドイツ語を同時に使う分にはスイス・フレンチの方が有利なのだ。だが、アクサン付きの大文字一発入力は意外と重宝だから、フラ語と英語をメインに使うならカナダ版の方がよい。
 さらに、カナダ版と言ってもカナダ・フレンチ、カナダISO、カナダCSAの3つがある。カナダ・フレンチはフランス版の配列に近いので論外だが、CSAとISOのどちらをとるかは迷うところだ。よく調べてみると、記号の配列が微妙に異なっており、CSAの方は最上段、数字のキーに配置されている記号がromanと同じだ。roman配列と併用することを考えると、こちらの方がいいだろう。
 これで"qwerty"配列のまま、アクサン付きの文字の入力も思いのままだ。アポストロフィ(')やHTML書きに欠かせない”<”,”>”あるいは”~”なんかの位置まで変わってしまうのは参るけどね。北欧系や中欧系の言語に関しても、好みのキーボード・レイアウトを入れて試して欲しい。
 さらなる浦和座としては、スペル・チェッカーを用意しておいて、アクサン無しで打っておいたテキストを修正させるという手もある。お?せみゅー(こっちがいいかな)?長い文章でなければ、スペル・チェッカー活用も面倒じゃないね。どうせあとでチェックかけることになるんだし。チェッカーとしては、Niftyにもお試し版が登録されている"Sans faut/Grammaire"が文法チェックもしてくれるのでおスルメだ(←細かいギャグだ。気づくように)。
 じゃ、Au revoir!

注1
キーボード・レイアウトが置いてあるのは、ここだよ。